2022/10/23
お知らせ
明治初年から続く伝統工芸品
簾は古くから室内の仕切りや日よけなどに使われてきました。
江戸時代に育まれた江戸すだれの伝統の技法は今も受け継がれ、生活の中に風流の心をもたらしています。
私たちは江戸時代から300年余りにわたり継承されてきた技術を基礎に、現代の生活様式に合致したデザインと優れた品質の製品を作り出す努力を続けています。
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簾とは、その使い勝手のよさから現代でも多くの場面で用いられる日本の伝統的な装飾品です。
生活用品としては、軒先や窓の外に吊るすことで日よけや室内の視線を遮り、また家の室内の間仕切りにも使われるのは皆さんご存じのとおりです。
オフィスではパーテーションが用いられることが多いですが、家庭では風通しの良い簾の方が使い勝手がよく一般的です。
伝統工芸といわれる江戸簾ですが、そもそも簾はいつからあるのか。
江戸簾は、天然素材の味わいを生かして作られることにあるのが特徴で、江戸時代の庶民の間で普及し発展してきました。
徳川家康が江戸幕府を開いて以降、戦乱の時代から平和な時代に変わり、庶民から文化が発展した時代です。
「簾」は日本の文化に古くから存在し、その起源は万葉集にまで遡ります。
額田王が天智天皇を想い、作った和歌に「簾」という言葉が初めて登場し、「君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の簾動かし 秋の風吹く」という和歌を詠んでいます。
現代では、ホームセンターで手軽に購入できる簾が一般的ですが、職人による手作りで素材の良さを活かした江戸簾は、味わいも違うものです。
こちらのホームページが、江戸簾を知ってもらえるきっかけになれば幸いです。